健康科学大学 健康科学部 理学療法学科の坂本祐太研究室の紹介HPになります。
演習担当学生
本学科の学生は、理学療法士免許を所持する教員を副担任として少人数グループに所属します。各学年で開講される理学療法演習において、副担任と関わりながら学習を進めます。それ以外でも、学生生活、実習、就職など相談をする場ともなっています。副担任として関与している学生数はおよそ35名にのぼり、学年を超えた繋がりとなっています。
研究内容
<基礎研究>
肥満・糖尿病モデル動物を用いて、腸管免疫機能の低下を解剖学の手法を中心に解析しています。脂肪組織が過剰に蓄積した状態である肥満、および肥満により誘発される2型糖尿病は世界的に流行している栄養障害です。これらは様々な症状を誘発しますが、その中には菌に感染がしやすくなる易感染性や感染が重症化しやすいといった免疫機能の低下があり、臨床での大きな問題となっています。我々は、腸管における液性免疫機能に着目し、凍結技法を用いて腸管臓器の免疫細胞の分布を解析しています。
<臨床研究>
理学療法の臨床研究では、痛みと心理について解析しています。痛みは感覚、情動、認知、環境といった様々な要素が関連して生じるため、一概に侵害刺激(組織が損傷される情報)と本人の感じている痛みが一致しません。慢性通になると、その特徴は顕著となります。慢性通の症状に関与する因子の解析や、運動療法における注意点、理学療法士による心理に着目したカウンセリング手法の導入などに取り組んでおります。
<教育研究>
理学療法士における教育手法について、所属教員とともに解析しています。文部科学省が提示する「社会に開かれた教育課程」を基盤に、日本の高等教育は大きな変革を迎えており、「教育の可視化」が求められています。理学療法士・作業療法士教育ではこの検証はまだまだ不十分です。教育手法や教育効果について検証することで、根拠に基づいた教育の推進を進めております。
サークル等団体活動
下記団体の顧問として活動をしています。
<生体構造機能研究会>
生体構造機能研究会は、健康科学大学にある部活動・サークルの中で唯一、生物(細胞レベル)・個人(生活レベル)・社会(人生レベル)について楽しみながら学んでいく部活動です。以前より生き物への興味があった学生や、早くから研究活動に取り組んでいた学生らが協同し、もっと興味のあることに取り組んでいくための団体として、2021年度に発足しました。
研究活動 興味のあることや教員の研究の補助や実体験をし、自らも研究活動をしていきます。この活動は卒業研究や学会での発表経験につながり、科学的思考の学びとなります。
Healthy Earth Project SDGsの人の健康と自然環境保護について注目したプロジェクトで、現在までに下田臨海実習や河口湖ごみゼロプロジェクトを企画・運営しています。
下田臨海実習 静岡県下田市の筑波大学下田臨海実験センターにて、多様性に富んだ海洋生物に触れながら、系統分類学に基づいた生物の特徴を調べていきます。医学で人を学ぶだけでなく、他の種に触れることで学習の原動力となる知的好奇心を刺激し、体験を通じて科学的思考を身につけていきます。
飼育経験 理学療法や作業療法の学科では人の生体構造や機能について学びますが、生命に直接触れる機会は少ないです。飼育を通じて他の種に触れることで、生命倫理、生命に対する責任を養います。また、興味関心から学習の原動力となる知的好奇心を刺激します。
<ストリートダンスサークル・ablaze>
健康科学部唯一のダンスサークルです。大学で初めてダンスを始めた女性メンバーを中心に2021年度に発足しました。コロナ対策をしながら精力的に活動中です。